| 1.装具の装着について |
| ここでは二品型(ツーピースタイプ)を例に、その装着方法の実際について説明します。
単品型(ワンピースタイプ)をご使用の方は、販売店に相談したり商品に添付されている説明書を ご覧下さい。 A.装具装着の事前準備 (1)装着に必要な装具を用意します |
| @面板 Aストーマ袋 Bクリップ Cティッシュペーパー Dガーゼまたはタオル E石鹸 F廃棄物用ビニール袋 Gストーマ計測用ゲージ Hストーマ用ハサミ Iサイズ計測用マジックペン |
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(2)ストーマの周囲を清潔にします ストーマの周囲を清潔にする場所は入浴時が最もやりやすいときですが、それ以外で は洗面器またはバケツにお湯を準備し、石鹸をよく泡立ててストーマの根本と周囲を 洗ったあとお湯をひたしたガーゼまたはタオルを使用して石鹸をきれいに拭き取りま す。 (石鹸が付着したままになると肌荒れのもとになります。) |
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| ストーマ周囲を石鹸で清掃 | ストーマをお湯で清掃 |
| ・洗ったあとは自然乾燥させます。今まで塞がっていた毛穴がよみがえり、健康な肌になり ます。 (ドライヤー等を使った強制乾燥は、スキントラブルの原因になりますので絶対に止め ましょう。) ・ストーマと肌の間(境目)は、便が付着したままになりやすいので注意深く洗いましょう。 ・体の脂分や面板の粘着材が付着していると、新しい面板を装着しても粘着力が弱まった り便が漏れたり 、長持 ちしない場合がありますので注意深く取りましょう。 特に粘着剤は取りにくく、強い力でゴシゴシやると肌を傷めてしまいスキントラブルに発 展してしまうことが多々あります。このような場合、皮膚に残った皮膚保護剤やベトツキ を無理なく除去する方法として、「粘着絆剥離剤」が市販されていますのでこれを使用 すると良いでしょう。 |
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・ストーマの表面は、いつも粘液で湿っており非常に傷つきやすく、また神経が無い ので痛みを感じることもありません。 少しくらいの出血は心配いりませんが、出血が止まらない場合は速やかに主治医に 相談しましょう。 皮膚の状態(ただれやカブレがないかどうか)は装具交換時にいつも観察し、異常が あれば原因を考え(交換時期、便漏れ、面板の穴の大きさ等々が原因?)対策を講 じると同時に改善しない場合は速やかに主治医に相談しましょう。 |
(3)ストーマの大きさ計測と型紙(カッティングゲージ)の作成 基礎知識編で述べましたが、面板には、ストーマの大きさに合わせて穴の大きさを自 分で調整できるものと、あらかじめ各種サイズの穴が開いているタイプとがあります。 この章ではストーマの大きさに合わせて自分で調整する方法について取り上げます。 @カッティングゲージをストーマの上にあて、ストーマの大きさを測り、マジック で印を付けます。 A印に沿って面板穴開用ハサミで切ります。 B切ったゲージの大きさがストーマに合うかどうかを確認します。 ※上記説明文の番号(@〜B)に該当する写真に同じ番号がふってあります。 |
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| カッティングゲージ | ストーマ用はさみ | @カッティングゲージで計測 | |||
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| A印の大きさに切る | カット後のゲージ | Bゲージの大きさを確認 |
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・ストーマの大きさは、手術後しばらくは変化しますので、サイズが合わない為に便が漏 れて皮膚のトラブルを起こさないよう、ストーマの大きさはしばらくの間こまめに計測し ましょう。 ・ 手術後6ヶ月程度経てば、ストーマの大きさはほぼ落ち着いてきます。 |
(4)面板に穴をあけます @計測したカッティングゲージを使ってマジックで面板に印を付けます。 A面板に書いた印よりも1〜2o大きめに切ります。 (切り口でストーマが傷つかないよう、切ったあとを指でこすって滑らかにして おきます。) B穴の開いた面板をストーマにあてて穴の大きさが正しいかどうかを再確認します。 (貼り付ける際に上下を間違えない為、どの向きが上かをマークしておくと良い でしょう。) |
| @マジックで印 | A面板をカット(1〜2o大きめに) | B大きさを再確認 |
・面板に穴を開ける手間を省きたい方には穴あきタイプもありますので、ストーマの大きさ に合ったサイズを選ぶだけで装着することができます。 但しこの場合、ストーマは人によっていろんな形をしていますから、ピッタリ合わせるこ とが難しいのが難点です。 ・一度はがした面板は使えません(粘着力が低下し便漏れの原因となります)。 |
| B.面板の装着方法 @面板に付いている皮膚保護剤保護シートを剥がします。 A腹部にシワが寄らないようにし、ストーマの下側から隙間ができないように注意して貼 り付けます。 (下側に隙間あると便が付着して肌荒れの原因になりますので注意が必要です。) B面板の中心部から外側に向かって手で円を描きながら良く接着させます。 C水の進入を防止する面板周囲に付いている保護テープを剥がして貼ります。 (メーカーによっては 水の進入を防ぐ保護テープが付いて無い面板もあります。) |
| @保護シートを剥がす | A面板の貼り付け | ||
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| B良く密着させる | C保護テープを剥がし貼り付け |
・体の脂分や皮膚保護剤が皮膚に残らないよう石鹸や柔らかいタオルでストーマ周囲 を良く洗いましょう。 皮膚に残った皮膚保護剤やベトツキを無理なく除去する方法として、「粘着絆剥離 剤」が市販されていますので、頑固でなかなか取れない場合はこれを利用すると良 いでしょう。 ストーマ周囲は自然乾燥をさせましょう。面板の接着強度が増します。 ・面板の向きは、体になじむ向きであればどのような向きでも構いません。 ・入浴の際に水が入らないよう、また臭いや便漏れがないよう、面板と皮膚との境に隙 間が開かないようにしっかりと貼りましょう。 ・面板は吸水すると水が皮膚保護剤にしみ込み白色となりますが、ストーマ周囲の皮 膚保護剤が溶けて欠落しない限り、そのまま使用が可能です。(「装具の交換時期 について」参照) ・基礎知識編の「いろいろなストーマの形状」にあるような変形ストーマの場合は、凸面 タイプの面板やミゾを埋めるパテ等を利用して面板の密着度を高め、便漏れを防ぐ 方法もあります。 |
| C.ストーマ袋の装着方法 @ストーマ袋の先端(便排出部分)をクリップもしくは輪ゴムでしっかりと止めます。 A輪ゴムで止める場合は、1度先端を折って B扇子のように折り曲げたあとを C輪ゴムで止め ます。 Dストーマ袋接合部分のリングを下部のほうから少しずつ全体を押しながらはめ込 みます。 E接合部分全体が合わさっているかどうかを手で触って確かめます。 ・ストーマ袋を下の方へ引っ張りしっかりと接合できているかどうかを再確認します。 |
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| @先端クリップ止め | A先端折り曲げ(輪ゴムの場合) | B先端を扇子折り | |||
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| C先端輪ゴム止め | D下からストーマ袋接合 | Eストーマ袋の接合を確認 |
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・ストーマ袋と面板がしっかり接合できていないと、臭い漏れや便漏れが起こりますの で、確実に接合できているかどうかをしっかりと確認しましょう。(臭い漏れの原因の 殆どがこれです。) ・面板を剥がす場合、皮膚を片手で押しながらゆっくりと上から下へ向かって剥がし ます。 また、接着が強くて剥がしにくい時は剥離剤(粘着絆剥離剤)を使用して剥がします。 無理に剥がすと、皮膚を傷つけてトラブルの原因となりますので気を付けましょう。 ・ストーマ袋をはずす場合、接合部分の上に付いているフックを前方に引っ張っては ずします。 |
| 2.便の処理方法について |
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(1)便の処理 |
※慣れないうちや便が軟らかいときは処理した便が便器に飛び散ったりすることがありますので、便
の処理は特に注意深く行いましょう。
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| 先端を二重に折り曲げ | 便を棄てる | 先端の付着便をふき取る |
| (2)便を棄てるタイミング ・ストーマ袋に便がある程度溜まった時(ストーマ袋の1/3程度。溜めすぎると重量で 面板や肌に負担がかかります。) ・下痢をしているときは随時棄てましょう。(水溶便は便漏れしやすい為の用心です。) ・下痢の場合は液状の便の為活動が制限されますが、凝固剤や凝固シートを使用し て便を固める方法もあります。 ・睡眠前にはガス抜き及び溜まった便を出しておきましょう。 |
・臭い漏れの原因は、ストーマ袋と面板の接合がうまくいっていない場合が殆どです。 ・ストーマ袋は基本的には使い捨てです。洗って使用すると、フイルムが弱くなり便漏れ が起こる可能性があり、また、防臭効果も無くなります。 但し、洗腸時に一度使用したストーマ袋を再利用する方法もあります。(洗腸の項で 説明) ・ストーマ袋内にベビーオイル等を塗っておくと便の排出がスムーズになります。 ※ベビーオイルの代わりに、「サニーナ(花王)」というおしり洗浄剤を使っても効果が あります。 (この情報は日本オストミー協会東京支部会員の細田様kinjiro@poplar.ocn.ne.jpから 頂いたご提案です) ・下痢の場合は液状の便となり、活動が制限されますが「ポリマーシート」という液状の 便を固める凝固シートがありますので、これをストーマ袋内に入れて使用すると便利 です。 (トイレに流す場合は、流せる仕様のものを使用しましょう。) ・使用済み装具の処理は、面板及びストーマ袋に付着した便をトイレットペ−パーで拭 き取り、便をトイレに流した後、面板及びストーマ袋を新聞紙等で包み、ビニール袋 に入れ「燃えるゴミ」と一緒に出して下さい。 尚、地域により、「燃えないゴミ」扱いのところもありますから、各自治体に確認して下 さい。 <ストーマ袋を安定させる工夫> ストーマ袋内に便が溜まりすぎると重量で面板や接着面の皮膚に負担がかかります。 下痢等の時は便の回数も多くなり、外出時には特に注意が必要です。 これを避ける為の工夫として布で袋を作り、その袋の中にストーマ袋を入れて重さを 受け止める下記のような工夫もあります。(ビニールが直接体に触れないようにする 為にもなります。) ・ストーマ袋を受ける袋を作りパンツに袋を縫いつけ、その中にストーマ袋を収納 する。 ・腰ベルト式のストーマ袋受け袋を作り、その中にストーマ袋を収納する。 |
| 3.装具の交換時期について |
| 装具の交換時期は「体のコンディション」「食事」「夏場と冬場」「装具の種類」「便の状態」「入浴の時間と入浴頻度」等々によって変化します。 それぞれ個人差もあり、これだという時期は確定できませんが、「皮膚保護剤の強度や変化」と「皮膚の状態」が交換の判断の基本となる点で、あえてあげるなら下記のような目安があげられます。 ・面板の皮膚保護剤が切り口から5o〜1p程度溶けたころ。 ・面板の場合3〜5日が大まかな交換の目安。(但し、皮膚保護剤の強度によって期 間が違ってきます。) ・周囲の皮膚が赤くかぶれた場合。(かぶれる前に交換しましょう。) ・ストーマ袋の場合はこれといった目安の日はありませんが、汚れがひどい場合、接 合がうまく いかなくなった場合、キズが付いた場合等々には速やかに交換しまし ょう。 |
| 4.洗腸について |
| 洗腸は全てのストーマ保有者ができる方法ではなく、基本的には下行結腸ストーマ・S状結腸ストーマの方にしかできません。詳細は主治医と相談しましょう。 洗腸を始めるには、必ずETナース(Enterostomal Therapistの略でWCET=世界ET会議が定めたストーマケアの専門看護師を指します。)やWOCナース(Wound, Ostomy and Continence NursingまたはWOCNs=Wound, Ostomy and Continence Nurse Societyの略で、日本看護協会が定めた教育課程を修了し、創傷やストーマ造設された方及び尿失禁の患者さんにケアを提供する熟練した看護師または看護師組織のことをいいます。)若しくはストーマケアに熟練した看護師の事前指導が必要です。 洗腸の利点は、1〜2日に1回の洗腸で洗腸時以外には排便がないこと(24〜48時間)と、排便が無い為皮膚に良いことです。また、ガスの量も減りますから、いつでるかわからない便やガスの悩みから解放されます。 反面、欠点として洗腸器具が要ること及び洗腸終了までの時間が約1時間程度かかることがあげられます。 以下ツーピース装具を使用する場合を例に洗腸の方法について説明します。 (1)洗腸をしてはいけない人、しないほうが良い時 <してはいけない人> <しない方が良いとき> ・高齢者※ ・酒を飲んでいるとき ・体力のない人 ・興奮、緊張しているとき ・心臓の悪い人 ・疲れているとき ・他の病気を持っている人 ・下痢をしているとき ※体力のある高齢者もおられますから一口に高齢者がしてはいけないとは言い切 れません。 (2)洗腸に必要な装具等(基礎知識編の写真をご参照下さい。) ・お湯入り洗腸液バッグ ・お湯入りバケツ(付着した便の清掃用) ・ストッパー ・トイレ内で洗腸液バッグを掛けるフック ・ドレイン ・お湯 ・ストーマ袋(※洗腸用=後述) ・カップ(付着した便を流すため) ・クリップ(ドレインを止める際に使用) ◇洗腸時に面板を交換する場合は、便の心配がない「洗腸が完全に終了した段階」 もしくは「洗腸前」に行って下さい。 ◇面板交換に関する詳細は「面版の装着方法」をご参照下さい。 (3)いろいろな洗腸の方法 洗腸には大まかに下記のような方法があります。
最近ではオストメイト用のトイレも作られており、各地の公衆トイレにもそれが設置され ているところが徐々にではありますが増えているようです。 浜松駅構内及び北口地下に設置されているオストメイト用のトイレを、三部の「As time goes by 時の過ぎゆくままに〜」の中の「★オストメイト用トイレの話」でご紹介してい ます。 特に、ご自宅への専用トイレを検討されている方には参考になると思います。 (上記の「★オストメイト用トイレの話」の部分をクリックするとそのページへリンクします。) |
(6)洗腸の実際 洗腸は通常時間がかかるので、便座もしくは椅子に座って実施しますが、立ったまま の状態でも行うことが可能です。またトイレが和式・洋式の場合のどちらでも可能です が、状況に応じて前述のような若干の工夫が必要です。 (洗液腸用バッグ吊り下げ用フック、和式の場合は椅子等々の準備) 以下、洋式便座に座って洗腸する場合を例に手順を説明します。 @お湯の準備 ◇洗腸液バッグ→人肌程度のお湯(36〜38度程度)を「洗腸液バッグ」に2000〜 2500og程度入れます。 (実際に腸内に注入するのは500〜800ogで、残りはドレイン内に付着した便 を洗い流すのに使用します。) ※注入量は必ず主治医の指示に従って下さい。 ◇お湯入りバケツ→洗腸液バッグ内に付着した便や、便器内に付着した便を洗い 流す為のお湯を準備します。(お湯の方が良く洗い落とせます。) A洗腸液バッグをトイレ内に吊り下げます 洗腸液バッグの高さは、便座に座った状態でバッグの下端が肩の位置にくる高さに します。 B洗腸ドレインを面板に装着し、ストッパをストーマ内に挿入、湯量を調整しながらお 湯を注入します ◇チューブの中の空気を抜く為に速度調節クランプを開いてお湯を流します。 ◇ストッパーをストマにゆっくりと差し込んで、お湯を注入します。 注入速度は1分間に50〜100ogもしくは100〜200ogの速度を目安に注入 します。 (500og注入の場合、5〜10分かかる速度です)。 ◇なれないうちとか、腸の蠕動が強いとき、ガスの排出がある時は、注入液が逆流し たりストッパーの挿入がうまくいかない場合があります。このような場合はストッパ ーをストーマから一 時はずして下記を試してみましょう。 ・排出するガスを抜いてみる。 ・指サックに潤滑油を塗り、ゆっくりと指先第二関節位まで挿入し、腸の方向を確 かめ、確認した方向にストッパーを再度入れ直してみる。 ・大きく息を吸ったりはいたり、休憩したりして、腸内の便を移動させてみる。 ・最初は湯量を勢いよく入れてみる。(出口近くにある便が出て、お湯が入りやす くなる。) ◇腸の蠕動の影響やお湯の温度が低すぎる場合に腹痛になることがありますが、そ の場合は注入を止め、しばらくしてから始めましょう。 ◇腹痛が長引く場合や強い痛みがある場合は、洗腸を中止しましょう。 ◇下記の場合は気持ちが悪くなる場合があります。 ・食後すぐの洗腸 ・空腹時の洗腸 ・注入速度が速い場合 ・注入するお湯の温度が低い場合 |
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| ドレイン装着 | ストッパー挿入とお湯注入 | ||
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| 速度調節クランプ | ドレインの上部をクリップ止め |
| C規定量の注入が終わったら速度調節クランプを閉じ、ストッパーを差し込んだまま しばらく押さえておくと排便が断続的に始まりますので(体調や個人差によります が、注入後5分位から始まります。)、 ストッパーをはずし、ドレイン上部の口をクリップで閉じておきます。 D10分〜15分位で第一回目の排便が多量にあった後(人によって時間は違い ます。)、ストーマの周りを押さえてみて便が出ないことを確認します。 E上記Dの第一回目の多量排便の後、20から30分の休止時間があり、後便(あと べん)と呼ぶ水様便と粘液(小腸液)が出て洗腸が終了します。(1〜2日分の便 と注入したお湯が排出されます) Fドレイン内を残ったお湯で洗ったあとドレインをはずし、代わりにストーマ袋もしくは ※洗腸用ストーマ袋を取り付け(この場合はDの後で実施します)、便座に座って の洗腸作業は終了です。 あとは洗腸が終わるまでの時間を後かたづけ等々にあてると、トイレを長時間占有 することもなく時間を有効に使うことができます。 ※洗腸用ストーマ袋= ・通常は一度使用したストーマ袋は廃棄しますがこれを洗ってとっておき、洗腸 時に再使用できます。 ・洗腸用ストーマ袋の作り方は、使用済みストーマ袋の中の便を水で洗い流し、 次にお湯や洗剤を使ってきれいに洗い流します。その後洗濯ばさみ(靴下 を干す際の洗濯ばさみが良いでしょう)に吊して乾かします。 ※ストーマ袋もしくは洗腸用ストーマ袋を利用しない方は、ベルト式の装具か、安価 な粘着式の袋を使用することでも、洗腸が終了する迄の時間を有効に使うことが できます。 G使用後のドレインは水洗いをし、干して再度使用します。 H洗腸用ストーマ袋装着の手法を用いた方は、ストーマ袋内に溜まった便を便器に流 し、ストーマ袋の中を水で流したあと、新聞紙とビニール袋に入れて廃棄します。 人によって違いますが洗腸準備から終了まで、約45分から1時間程度かかります。 I海外で洗腸をする場合に注意すること ◇海外では日本と違って水道水が飲めない地域が殆どです。洗腸は飲料水しか使 用できませんので、ミネラルウオーター等の飲料水を人肌の温度に暖めて使用 して下さい。 ◇トイレ内には洗腸用バッグを吊り下げるフックが無いと思いますので、長さが調整 できるヒモ 付のフックを持参し、適当な場所(バスルームのカーテンレール等)に 吊り下げて使用します。 J洗腸にかかる時間の目安 |
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5分 |
10分 |
15分 |
20分 |
25分 |
30分 |
35分 |
40分 |
45分 |
50分 |
55分 |
60分 |
5分 5〜10分 10〜15分 30分
準備 お湯注入 最初の断続的排便 後便
・洗腸がうまくいくかいかないかのポイントは、腸内へのお湯の注入にあります。 うまくいかない場合は、前述Bで説明したことを試して下さい。 ・体調や食事の内容によって、便が出ない間隔に変化があります。(通常24〜48時間 便が出ない。) ・洗腸終了後、数時間しか経たないのに便が出ることがあります。 (洗腸がうまくいかなくて便が腸内に残っている場合や体調に変化が生じた場合に なります。) |
| 5.座薬(痛み止め等)の挿入方法について |
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体調の変化やインフルエンザ等々で予期しない発熱や痛みが発生し、座薬による解熱や痛み止めが必要な場合があります。 ◆座薬挿入の手順 |
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| 1)袋の上部をつまんで上に引き上げながらタルミを作ります | 2)袋の上から指をゆっくりと差し込みストーマ内の深さと方向を確認します | 3)ストーマ袋の横を開きます | |||
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| 4)開いたところから座薬を入れストーマ袋を閉じます | 5)座薬をつまんで人差し指で2)で確認した方向へゆっくりと差し込みます | 6)最後にできるだけ奥の方へ座薬をゆっくりと押し込みます |
◆挿入をスムーズに行う為のポイント ☆あらかじめストーマ袋の中(内側)にベビーオイルを塗っておくと座薬が入りやすく なります。 ☆座薬にもベビーオイルを塗ると更に挿入しやすくなりますが、反面ストーマ袋の中 で座薬がすべりますので慣れないうちは注意が必要です。 ☆上述2)のストーマ内部の確認がキッチリできれば、最も難しい上述5)の挿入がス ムーズにできるようになります。 ◆注意点 ☆座薬には油分が含まれており、その油分は面版の皮膚保護材を溶かしてしまいます。 面版の皮膚保護材が溶けた箇所から便が漏れ出てしまう恐れがありますので、通常 4〜5日は交換しなくても良いはずの面版の交換時期は極端に短くなってしまいます。 座薬を使用する場合は、常に面版をチェックするようにしましょう。 |
| 6.腹圧による排尿と面版(パウチ)の交換時期との関係について |
| 排尿に問題を抱えておられる方で、排尿時に腹筋を使って腹圧で排尿する方は、面版(パウチ)の交換時期が腹圧を使わないで済む方よりは倍以上短くなることに注意しましょう。 |
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腹圧を必要としない場合 → 約4〜5日で交換 (体調や状況によって日数は変わります) |
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| 腹圧を必要とする場合 → 約1〜2日で交換 (体調や状況によって日数は変わります) |
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| これは私自身の経験談ですが、前立腺への転移及び3度に亘る放射線治療の影響で前立腺が堅くなり、その結果尿道が圧迫されて通常での排尿が更に困難になってしまいました。 排尿時は腹筋を使って腹圧をかけることで排尿を促す訳ですが、その際、腹筋がかなり強く動きます。 結果、接着剤で貼り付けてある面版(パウチ)が腹圧をかける度に動き、接着面がこすれて強度が大幅に弱くなってしまいます。 私の場合を例にしますと、排尿時に腹圧を必要としなかった時には4〜5日は面版(パウチ)の交換は必要ありませんでしたが、腹圧をかけなければ排尿が出来なくなってからは、1〜2日(長くて3日、最も早いときは交換したその日)での交換が必須となってしまいました。 毎日、というよりはガス抜きの際や排尿の際にはかならず面版(パウチ)の状態を良く観察し、便漏れが起こらないように細心の注意が必要です。 余談ですが、急に面版の交換時期が早くなってしまった為、メーカーに「最近、接着剤=皮膚保護剤を変えませんでしたか?」と尋ねてしまったこともありましたが、前述しました通り腹圧が原因だった事が判明しました。(メーカー様にはこの場をお借りして心からお詫び申し上げます) |
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